日本人の大腸がんの“半数”に腸内細菌の毒素が関係?──予防医療の視点から考える

こんにちは。
HOLOS(ホロス)社労士&行政書士Laboです。
薬剤師・社労士として医療や福祉の現場を支援する中で、今回は日本人に多い「大腸がん」に関する新しい研究結果をご紹介します。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250602/k10014823001000.html


■ 大腸がんの半数に共通する遺伝子変異が発見される

国立がん研究センターなどの研究チームが、日本人を含む世界11か国の大腸がん患者約1000人のがん細胞を解析した結果、日本人患者の約半数(14人/28人)に「SBS88」「ID18」という遺伝子変異が存在していることが判明しました。

この変異は、特定の腸内細菌が作り出す「毒素」によって引き起こされる可能性が高く、他国では1~2割と低い割合でしか見られなかったことから、日本人特有の体質や腸内環境との関係が注目されています。


■ 若年層に多い傾向も──予防は“若いうちから”がカギ

興味深いのは、この2つの変異が50歳未満の若年層に多くみられた点です。

これは、「若い頃から腸内細菌の影響が積み重なって発症するリスクが高まっている可能性」を示しており、生活習慣と腸内環境の見直しが大腸がん予防の大切な鍵であることを教えてくれます。


■ 医療・薬局・地域連携が大腸がん予防のカギに

仙台・宮城県をはじめとする地域医療の現場では、病院やクリニックと薬局、介護事業所の連携が重要です。
特に、がん予防や早期発見に向けた腸内環境チェックや食事・生活習慣の指導が、薬剤師・管理栄養士などの専門職によって行われることが増えています。

こうした活動を継続的に行うには、処遇改善加算やベースアップ評価料といった制度の活用により、人材の安定確保とサービスの質の向上を両立させる取り組みも不可欠です。


■ HOLOSの視点:予防と支援の“しくみ化”をサポート

今回の研究は「大腸がん=高齢者の病気」という固定観念に警鐘を鳴らすものであり、企業や医療機関にとっても、社員や地域住民の健康管理に予防医学的な視点を加えるチャンスです。

HOLOSでは、医療・福祉現場のサポートだけでなく、がん検診の受診率向上施策や職場の健康管理体制の整備、自治体との協働による健康事業設計なども支援しています。


💡地域に根ざした医療支援体制の構築や、制度活用に関するご相談は
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予防こそが、未来の医療と暮らしを守る第一歩です。

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