子どもの近視が増加中──新たな治療薬と生活習慣の見直しで未来の視力を守る
こんにちは。
HOLOS(ホロス)社労士&行政書士Laboです。
薬剤師・社労士として、医療・福祉の現場支援に携わる中で、今回は「子どもの近視」について取り上げたいと思います。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250530/k10014819501000.html
■ 高校生の7割が近視──スマホ・タブレットの影響か?
文部科学省の最新調査(2024年度)によると、裸眼視力が1.0未満の高校生は71.06%。
小中学生も年々増加傾向にあり、デジタル端末の普及が背景にあるとされています。
仙台・宮城県の小中高校でも、オンライン学習やゲームなどで目を酷使する機会が増え、「近視が当たり前」の時代が現実になりつつあります。
■ なぜ近視になるのか?──目の“成長”と焦点のズレ
目は、近くを見るときにレンズ(=水晶体)を膨らませてピントを調整しますが、近すぎる距離を長時間見続けると、目は“焦点を奥にずらす”ために眼球を縦に伸ばすように変化してしまいます。
その結果、**眼球が卵型に変形し、遠くのものがぼやける「近視」**が進行するのです。
■ 近視が進むと、何が問題?
ただの視力低下で終わらないのが近視の怖いところです。
- 網膜剥離や緑内障のリスク上昇
- 眼球形状の変化による失明リスク
- 将来的な医療・福祉費用の増大
実際、社労士として医療機関・クリニックを支援している中で、「若年期の視力問題が老年期の視覚障害と直結する」ことに多くの現場で気づかされます。
■ 新たな治療「リジュセア」登場──国内初の近視進行抑制目薬
2025年4月、大阪の「参天製薬」が開発した**目薬『リジュセア』**の処方が始まりました。
「アトロピン」という成分により、眼球の伸びを抑え、近視の進行を遅らせる効果が実証されています。
ただし、現在は自由診療で、
- 薬代:月4,000円前後
- 検査代:診療ごとに数千円
と、保険適用外であることが大きな課題です。
■ 医療・薬局・福祉の現場でできること
仙台市や宮城県内の病院や薬局、クリニックでも、こうした治療を提供できる体制づくりが求められます。
薬局では服薬指導だけでなく、保護者への生活習慣のアドバイスも期待される場面が増えています。
また、社労士としては、スタッフ確保や継続的な治療提供のために、
- ベースアップ評価料
- 処遇改善加算
などの制度を活用し、医療従事者の安定した就業支援に取り組むことが重要です。
■ 家庭でできる「3つの近視対策」
文部科学省は、日常生活の中で取り入れられる予防法を提案しています:
- 30センチ以上離れて見る
- 30分に1回は20秒以上の目の休憩
- 屋外活動を増やす
これらはすぐに始められる実践的な対策です。
■ 最後に──近視は、未来への投資のテーマ
HOLOSとしては、医療・薬局・介護・教育が連携して、子どもの視力を守る地域づくりをサポートしていきたいと考えています。
眼科医院の自由診療設計、助成制度の活用、スタッフ確保のための社労士支援など、現場ごとの課題に合わせたサポートをご提供しています。
💡近視対策の医療体制整備や自由診療設計に関するご相談は
HOLOS(ホロス)社労士&行政書士Laboへお気軽にどうぞ。
次世代の“見る力”を、社会全体で守っていきましょう。
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