季節外れの手足口病が全国で感染拡大 ~2度目の感染にも注意~

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手足口病は通常、夏に流行する感染症ですが、今年は季節外れの感染拡大が全国で見られています。国立感染症研究所の発表によると、10月13日までの1週間に、全国約3,000の小児科定点医療機関から報告された患者数は、1医療機関あたり10.78人に達し、同時期としては過去最多となりました。

今年の手足口病の状況

例年、手足口病の流行は7月下旬にピークを迎えますが、今年は7月8日から14日の間に2019年の過去最多に迫る13.34人という記録を出し、その後一度は減少。しかし、8月中旬から再び増加し、秋にも関わらず感染が拡大しています。

都道府県別の感染状況では、特に愛媛県(28.25人)山形県(26.61人)富山県(25.25人)が多く、41都府県で警報基準の5人を超える感染者数が報告されています。

手足口病とは? ~予防と注意点~

手足口病は、飛沫や接触を通じて感染するウイルス性疾患で、主に2歳以下の幼児に多く発症します。感染すると、手足や口の中に発疹ができ、多くは軽症で済みますが、まれに脳炎などの合併症を引き起こすことがあります。

現在、ワクチンや治療薬はありません。予防には、せっけんを使ったこまめな手洗いが有効です。感染の広がりを防ぐためにも、手洗いの徹底を心掛けましょう。

2度目の感染に注意 ~ウイルスが変異か?~

長崎大学の森内浩幸教授(小児科)は、「現在流行中のウイルスは、7月までのものと種類が変わった可能性がある」と指摘しています。過去に手足口病にかかったことがある人でも、2度目の感染に注意が必要です。特に、家族内での感染対策をしっかり行うことが求められます。

薬剤師や社労士としての視点

薬剤師の方々にとっては、感染症に関する情報を把握し、患者さんへの適切な予防方法のアドバイスを行うことが重要です。手洗いの徹底を促すだけでなく、手足口病に感染した子どもへの対応や、家庭内での感染対策についてもアドバイスをすることで、さらなる感染拡大の防止に貢献できます。

また、社労士の方々にとっては、企業での従業員やその家族が感染した場合の休業対応や、企業内での感染症対策の指導など、労働環境の整備が求められます。特に、感染の拡大が続く状況では、従業員の安全と安心を守るための柔軟な勤務体制の導入などを提案することが大切です。

まとめ

今年は季節外れの手足口病が全国的に広がっています。感染を防ぐためには、家庭や職場、保育施設などでの適切な感染対策が欠かせません。特に、こまめな手洗いや接触を減らす工夫を行い、ウイルスの拡散を防ぎましょう。薬剤師や社労士の皆様も、適切な情報をもとにしたサポートを提供することで、地域社会の健康維持に貢献していきましょう。


HOLOS社労士&行政書士Labo
薬剤師・社会保険労務士・行政書士
石田宗貴

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