日本の医療・介護分野の未来を切り拓く!厚労省の「国際保健ビジョン」案が公表

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厚生労働省が、医療・介護分野を成長産業としてさらに発展させるためにまとめた「国際保健ビジョン」案が注目を集めています。このビジョンは、海外の活力を取り込み、日本の医療技術やサービスを世界に広めることを目指しています。この記事では、ビジョンの主なポイントをわかりやすく解説し、薬剤師や社労士としての視点からコメントします。

1. 医学部留学生の受け入れ拡大

厚労省は、アジア諸国の医療人材を育成するため、留学生向けの奨学金制度を整備し、国内の大学の医学部に20人程度の留学生を受け入れる実証事業を計画しています。これにより、日本の高度な医療技術を学んだ医療従事者が国際的に活躍できるよう支援します。

2. 「医療インバウンド」の推進

日本の高品質な医療サービスを求めて海外から訪れる患者を受け入れる体制を整えるため、医療機関に通訳者やコーディネーターを配置するなどの取り組みが進められます。これにより、医療インバウンドを促進し、日本の医療モデルがアジア全体に広がることが期待されます。

3. 新薬開発力の強化

新薬の開発力を高めるため、海外企業との連携を強化し、国内に病院機能を備えた拠点を整備します。また、基礎研究の段階から支援し、海外の医薬品の国内での薬事承認を迅速化するために、申請資料の英語化も進める予定です。

薬剤師・社労士としてのコメント

薬剤師としては、新薬開発力の強化が非常に重要なポイントです。海外企業との連携や研究支援によって、日本国内での新薬開発が促進されることは、薬剤師としての業務にも大きな影響を与えます。特に、申請資料の英語化は、国際的な医薬品の普及に大きく寄与するでしょう。

一方、社労士としては、医療インバウンドの推進が医療機関の労働環境にどのような影響を与えるかに注目しています。通訳者やコーディネーターの配置は、医療スタッフの負担軽減に寄与する一方で、新たな職種の労務管理が必要になる可能性があります。これに対応するための労働法制や労務管理の整備も求められるでしょう。

厚労省が掲げる「国際保健ビジョン」は、日本の医療・介護分野の発展に向けた重要なステップです。今後の具体的な施策に注目し、医療と労働の現場でどのように実行されていくかを見守りましょう。

宮城県・仙台市の社労士・行政書士 HOLOS社労士&行政書士Laboでは今後もお役に立てる情報や「豆知識」を投稿してまいります。

薬剤師・社会保険労務士・行政書士
石田宗貴

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