難病の診断ラグ、平均3.4年──見えにくい負担と支援のあり方
こんにちは。
HOLOS(ホロス)社労士&行政書士Laboです。
医療や薬局、福祉の現場で感じる課題をもとに、今回の「診断ラグ」について考えてみました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/07ccdedad0960a020ba8d29d5cadf2409b367fb9
確定診断まで平均3.4年──難病患者のリアル
潰瘍性大腸炎やパーキンソン病などの難病を対象にした調査で、初診から診断確定までの平均期間が3.4年に及ぶことが明らかになりました。
- 1年未満に診断された人:44%
- 5年以上かかった人:35%
- 9年以上かかった人:13%
- 2023年度は平均45.4カ月とさらに長期化傾向
この間、患者は平均69日間通院し、176万円の医療費を負担。
さらに約6割が誤診を経験しており、精神的・経済的な負担は非常に大きなものです。
なぜ診断が遅れるのか?
- 症状が似通っていて見分けにくい
- 専門医にたどり着くまで時間がかかる
- 医療機関間の情報共有が十分でない
こうした「診断ラグ」は、患者にとって大きな壁です。
仙台や宮城県のように、地域に専門医が限られている場所では、より深刻になりがちです。
支援のカギは「つなぐ力」と「制度の活用」
たとえば…
- 薬局では、症状や処方の変化に気づける立場から、情報共有のハブに。
- クリニックや病院は、専門医との連携を意識した紹介体制の構築が求められます。
- 社労士の視点では、ベースアップ評価料や処遇改善加算など、医療機関の人材確保と支援体制づくりを後押しできます。
地域での「診療ネットワーク」の整備が、早期診断の実現に直結します。
「診断が早ければ変わる」──希望につなげる体制を
難病であっても、近年は有効な治療法が登場しつつあります。
だからこそ、診断までの時間が短くなれば、生活の質(QOL)は大きく向上します。
- 不必要な検査や誤診の回避
- 適切な治療の早期開始
- 就労や社会生活の継続
一人ひとりの「患者の旅路」が、少しでも早く正しい道につながるよう、制度と地域が支え合う仕組みが必要です。
医療・薬局・介護の現場での支援体制づくりや、診療連携ネットワーク構築に関するご相談は、
HOLOS(ホロス)社労士&行政書士Laboまでお気軽にご連絡ください。
詳しくは👉 https://holos-labo.com/contact/
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