2024年の医療機関倒産、過去最多ペースで進行中!【病院・診療所・歯科医院】

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2024年、医療機関の倒産件数が急増しており、過去最多を記録する見込みです。8月までに病院4件、診療所20件、歯科医院22件の合計46件の倒産が発生し、前年の年間件数(41件)をすでに上回りました。このまま倒産のペースが続けば、2024年の年間倒産件数は70件に達する可能性が高く、2009年の過去最多(52件)を大幅に上回る見通しです。

医療機関の倒産件数の推移

  • 病院:4件(負債額37億3700万円)
  • 診療所:20件(負債額30億8900万円)
  • 歯科医院:22件(負債額61億7800万円)

特に診療所と歯科医院で倒産件数の増加が顕著で、過去最多を更新する可能性が高い状況です。例えば、千葉県の高橋デンタルオフィスが7月に19億円の負債で破産し、歯科医院の負債額を押し上げました。

倒産増加の背景

コロナ禍で一時的に減少した患者が、アフターコロナでも戻ってこないことが主な要因とされています。さらに、経営者の高齢化や後継者不足も事業継続を難しくしています。特に診療所や歯科医院において、これらの要因が今後も倒産件数を押し上げると予想されます。

薬剤師・社労士としてのコメント

医療機関の倒産は、単に経営者の問題にとどまらず、医療サービスを受ける患者にも大きな影響を及ぼします。特に高齢化が進む日本において、地域医療の崩壊が懸念されます。薬剤師としての視点では、患者への薬の供給が滞ることや、医療従事者の負担が増加する点も重要な問題です。さらに、社労士の観点からは、経営者や従業員の労働環境の悪化が倒産に直結するケースもあり、労務管理の適正化が急務です。早期の対策やサポートが必要とされていることが予想されます。


薬剤師・社会保険労務士・行政書士 
石田宗貴

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HOLOS社労士&行政書士Labo
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