薬剤師向け「カスハラ保険」!?これは大事ですね!
https://www.dgs-on-line.com/articles/2707
日本薬剤師会が「カスハラ保険」検討へ:薬剤師の安全な職場環境を目指して
日本薬剤師会(日薬)は、薬剤師が直面するカスタマーハラスメント(カスハラ)に対応するため、「カスハラ保険」(仮称)の創設を検討しています。この新しい保険の導入を検討するため、まずは会員である薬剤師たちのニーズを把握するためのアンケート調査が実施される予定です。
8月22日に行われた定例会見で、日薬副会長の原口亨氏は、「医療職に限らず、職場環境を整えるためにはカスハラ対策が重要である」と述べました。また、カスハラが発生した場合に、専門家への相談などのサポート体制が必要ではないかという点でも検討を進めているとしています。
現時点で、日薬がカスハラの発生状況を詳細に把握しているわけではありませんが、薬剤師たちから届く事例が増えているとのことです。これを受け、日薬は薬剤師の業務を支援するための一環として、カスハラ対策に取り組む姿勢を示しています。
アンケート調査の結果は、9月に開催される都道府県会長協議会で報告される予定です。この結果は、今後の日薬のカスハラ対策の方向性を決定する重要な基盤となるでしょう。
薬剤師・社労士として:
薬剤師は、日々の業務で患者さんや顧客とのコミュニケーションが欠かせない職種です。しかし、昨今の医療現場では、薬剤師が顧客からの過度な要求や暴言、理不尽なクレームなど、いわゆるカスタマーハラスメント(カスハラ)にさらされるケースが増加しています。こうした事態は、薬剤師の心身に大きな負担をかけ、業務に支障をきたすだけでなく、医療の質にも悪影響を及ぼす可能性があります。かく言う私もカスハラには悩まされた事が何度もあります。「ひどい場合警察呼びます」のポスターを貼ったり、防犯カメラを設置したり、物騒な話かもしれませんが護身用の道具を調剤室に設置した事もありました。そのくらい身の危険を感じることがありました(患者に絡まれ仕事中に泣き出したりとスタッフのメンタルもズタズタにされていました)
このような背景から、日薬が「カスハラ保険」の導入を検討する意義は非常に大きいと言えます。例えば、カスハラに遭遇した際に、精神的なダメージを受けた薬剤師やスタッフが適切なケアを受けるための費用をカバーする保険や、法的に適切な対応ができるように専門家への相談をサポートする制度が整備されることが期待されます。これにより、薬剤師やスタッフは安心して患者さんに向き合うことができ、医療サービスの質の維持・向上にも繋がるでしょう。
さらに、私のような社労士としても、職場環境の整備は非常に重要です。カスハラ対策が進むことで、職場全体のハラスメント防止体制が強化され、結果として労働者の離職防止やメンタルヘルス対策の向上に寄与する可能性があります。また、カスハラを未然に防ぐための教育やガイドラインの策定が進むことも期待されます。
この「カスハラ保険」が実現すれば、薬剤師や薬局のスタッフがより安心して業務に専念できる環境が整備され、ひいては医療現場全体の改善に寄与することが期待されます。この動きが全国に広がることで、医療職全体の働きやすさが向上し、患者さんへのサービス向上にもつながるでしょう。
宮城県・仙台市の社労士・行政書士 HOLOS社労士&行政書士Laboでは今後もお役に立てる情報や「豆知識」を投稿してまいります。
薬剤師•社会保険労務士・行政書士
石田宗貴
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